アメリカ雇用統計 市場予想を大幅に下回る
アメリカの2月の雇用統計が8日に発表され、景気の動向を反映する「農業部門以外の就業者数」はわずか2万人の増加にとどまり、市場予想を大幅に下回った。
8日に発表された雇用統計で、景気の動向を反映する「農業部門以外の就業者数」は、前の月からわずか2万人の増加にとどまった。市場予想の18万人増を大幅に下回り、増加幅はハリケーン被害があった2017年9月以来、1年5か月ぶりの低水準。世界経済が減速傾向にある中、好調だったアメリカの雇用情勢の先行きにも懸念が出かねない結果となった。
ただ、失業率は前の月から0.2ポイント改善し、3.8%と歴史的な低水準を維持しているほか、平均時給も約10年ぶりの高い伸び率となるなど、好調な指標も出ている。