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米国境警備当局キャラバン取材者リスト作成

2019年3月9日 13:55

アメリカの国境警備当局が、中米からの移民集団「キャラバン」を取材していたジャーナリストらのリストを作成し、監視していたと現地メディアが報じた。人権団体は、「権利の侵害だ」などと批判している。

これはカリフォルニア州南部のNBCテレビの系列局が報じたもので、国境警備当局は、移民集団「キャラバン」を取材していたジャーナリストや支援者らあわせて約60人のリストを作成し、監視していた。リストには顔写真がつけられ、逮捕されたかや出身国に送還されたかなどの情報が記載されていた。また、仕事でメキシコへの入国が認められなかったジャーナリストもいたという。

これについて、人権団体から「権利の侵害だ」などと批判の声が上がっているほか、議会からは、秘密のリストに「強い懸念がある」との意見が出されている。

国境警備当局は、「去年11月に起きたキャラバンとの衝突について調査するためだった」などと説明していて、現在、内部調査が行われているという。