裁判続行に…ベトナム政府「非常に残念だ」
北朝鮮の金正恩委員長の兄、金正男氏が殺害された事件の裁判で、マレーシアの司法長官は14日、殺人罪に問われているベトナム人の女の起訴取り下げを認めず、裁判続行が決まった。
ベトナム人のドアン・ティ・フォン被告は、2017年、北朝鮮の男らと共謀し、金正男氏の顔に猛毒の「VX」を塗りつけ殺害した罪に問われている。
同様に殺人罪に問われていたインドネシア人のシティ・アイシャさんは、今週、検察が起訴を取り下げ、釈放されて帰国した。
こうした状況を受け、フォン被告の弁護側も起訴取り下げを要請していたが、マレーシアの司法長官は、14日、これを却下した。裁判は続行することになるが、フォン被告は体調不良により15日から入院するという。
一方、ベトナム政府は今回の決定を受け、「非常に残念だ」などとコメントしている。