英EU離脱 フランスで国際学校の整備計画
イギリスのEU(=ヨーロッパ連合)からの離脱に備え、フランスで国際学校の整備計画が検討されている。しかし、離脱の先行きが不透明な中、計画に対し、批判する声も上がっている。
ドイツ国境に近い、フランス・ストラスブール。市内にある、この公立学校は幼稚園から高校まであり、英語やフランス語、ドイツ語など複数の言語で教育を行っている。
ヨーロッパ議会の本会議場などの国際機関が拠点を置くストラスブール。この学校では、50か国近い国籍の職員の子弟を受け入れている。
学校に通う生徒「最初は大変だったが8年通ったので フランス語はよく話せる。フランス語、英語、ドイツ語、スペイン語を学んでいる」
イギリスのEU離脱に備え、フランスでは今、この学校をモデルにした新たな国際学校の整備を促進する法案が国会で審議されている。整備計画には、企業誘致などの切り札として期待が高まる一方で、公立学校でありながら、外国から受け入れる生徒らのために、多額の費用を投入する計画には、異論も出ている。
教職員組合の職員「国際学校に財源集中し、ほかの学校の外国語教育の財源が不足する恐れがある。非常に不公平」
離脱の先行きが不透明な中で、国際学校に税金を投入することには反発も予想され、フランス国会の審議が紛糾する可能性も出ている。