金正男氏殺害 ベトナム人に禁錮3年4か月
北朝鮮の金正恩委員長の兄、金正男氏が殺害された事件の裁判で、殺人罪で起訴されていたベトナム人の女について、起訴罪名がより刑が軽い傷害罪に変更され、禁錮3年4か月の有罪判決が言い渡された。来月にも釈放される見通し。
ベトナム人のドアン・ティ・フォン被告は2017年、北朝鮮の男らと共謀し、金正男氏の顔に猛毒の「VX」を塗りつけ殺害した罪に問われていた。
1日の裁判で検察側は、死刑が適用される殺人罪からより刑が軽い「危険な凶器を用いた傷害罪」への変更を提案し、被告側がこれを認めた。
これを受け、裁判官はフォン被告に対して禁錮3年4か月の有罪判決を言い渡した。
弁護士によると、未決の勾留期間が2年以上あることなどから、フォン被告は、5月の第1週にも釈放される可能性が高いという。