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“戦闘”で270人死亡 日本政府は邦人移送を準備も…スーダン国内の空港は機能停止 自衛隊“拠点”あるジブチに…

2023年4月20日 1:30

アフリカのスーダンで続く軍と民兵組織・RSF=「即応支援部隊」との戦闘では、これまでに少なくとも270人が死亡しました。日本政府は、現地に滞在している日本人やその家族らを国外に退避させるため準備に入ったことを明らかにしました。近く、自衛隊の拠点があるアフリカのジブチに自衛隊機を派遣する方向で準備を進めているということです。

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アフリカ北部にあるスーダンの首都・ハルツームでは18日、黒煙が立ち上っていました。15日には、街中に銃声が鳴り響く中、階段の陰で発砲する兵士の姿も見られました。撮影された映像の中には「銃の音がいろんな方向から聞こえる!」と話す声も記録されていました。

スーダンでは今月15日以降、市民を巻き込みながらの戦闘が続いています。2021年のクーデターで実権を握った軍と民兵組織・RSFが衝突しているのです。WHO(=世界保健機関)によると、これまでに少なくとも270人が死亡。2600人以上がけがをしたということです。

緊迫する現地の状況とは、どのようなものなのでしょうか。現地の住民は「停電が…。何でしょうか、もう、何が何だかわかりません。このばかげた戦いに無関係な民間人が巻き込まれています。私はどちらの味方でもありません」と話しています。

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日本政府は、この事態に対応を迫られています。19日午後、松野官房長官は緊急会見を開きました。

松野官房長官
「スーダンには大使館員を含め約60人の邦人が滞在しています。邦人等輸送に向けた所要の準備を開始しました」

現地に滞在している日本人やその家族らを国外に退避させるため、準備に入ったことを明らかにしました。全ての日本人と連絡が取れているということです。

ただ、ハルツームで18日に撮影された映像には「今、ハルツーム空港がミサイルや戦闘機に爆撃されている」という声と共に、飛行機から黒い煙が上がる様子が映されていました。現在、スーダン国内の空港は機能を停止。そのため、複数の政府関係者によると、近く、自衛隊の拠点があるアフリカのジブチに自衛隊機を派遣する方向で準備を進めているということです。

(4月19日放送『news zero』より)