フェルメール絵画を修復“あるもの”姿現す
17世紀を代表する画家フェルメールの有名な絵画から、これまで見えていなかったあるものが姿を現した。
ドイツの美術館で修復作業が進められているのは、オランダの画家フェルメールの「窓辺で手紙を読む女」。実は、女性の背後の壁には、もともとローマ神話の恋の神「キューピッド」が描かれていたのだが、上から塗りつぶされて見えなくなっている。
これまで、塗りつぶしたのはフェルメール本人だと考えられてきたが、その後の調査でフェルメールの死後に何者かが上塗りしたことが判明。
元の姿を取り戻すため、2017年から、顕微鏡を使って上塗りされた部分を少しずつ取り除く作業が続けられ、キューピッドの上半身が姿を現した。来年には、本来の姿に戻る予定だという。