ダウ1000ドル超急落 利上げ継続鮮明に…景気後退への懸念強まる
26日のアメリカ・ニューヨーク株式市場はダウ平均株価が急落し、前の日の終値から1000ドル以上値を下げました。
26日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は売り注文が膨らみ、前の日の終値から1008ドルあまり値を下げ、3万2283ドル40セントで取引を終えました。
アメリカで行われているシンポジウムで、中央銀行にあたるFRB(=連邦準備制度理事会)のパウエル議長が、インフレを抑え込むため金融引き締めを続ける決意を示したことを受け、景気後退への懸念が強まり、売り注文が膨らみました。
FRB・パウエル議長「物価の安定を回復するために、当面は、金融引き締め政策を維持する必要がありそうだ。早すぎる政策緩和は強く注意しないといけない」
市場関係者は、「インフレが今後収束し、早ければ来年前半以降に利下げに転じるという期待感が広まっていたが、パウエル議長の発言で利上げがより長期化する見通しが示されたため、投資家心理が冷え込んだ」としています。