コロナ専門家会議「今後も増加傾向が継続の可能性」
新型コロナウイルスの感染状況などを分析する厚生労働省の専門家会議は、全国の感染者は過去最高を更新し、高い感染レベルが続いているとし、今後も増加傾向が継続する可能性があると指摘しました。
国立感染症研究所・脇田所長「全国的には、これまでの最高値を上回って最も高い感染レベル。新規感染者の急増から遅れて重症者・死亡者が増加しております」
専門家会議は、全国の感染者数の今週先週比は1.19と増加に転じ、お盆や夏休みで地方への人の移動が多かったことから、減少していた地域でも急激な増加が継続していると報告しました。
今後も増加傾向が続く可能性に加え、夏休みが終了し、学校が再開することの懸念もあるということです。
また、重症者と死亡者の数もこれまでの最高値を超えていて、今後も増加することが懸念されるとしています。
一方、会議では感染者の全数把握の見直しについては、今すぐやれることと時間をかけてやることに分けて実証していく必要があるとしました。
そして、感染者数の把握は可能な限り続けながら、並行して一部の医療機関に限って感染者を報告してもらう「定点観測」なども速やかに開始をするべきといった意見があったということです。