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親ロシア派、南部ヘルソン州で「州政府」設置 ロシア側が支配の“既成事実化”強める

2022年7月6日 11:54

ロシア軍はウクライナ東部ドネツク州の制圧を目指し攻撃を続けています。5日、スロビャンシクにある市場が攻撃され、少なくとも2人が死亡しました。

東部ドネツク州のキリレンコ知事は5日、スロビャンシクの市場が攻撃され、これまでに少なくとも2人が死亡したと明らかにしました。キリレンコ知事は「州内に安全な場所は一か所もない」とした上で、「ロシア軍は民間人が集まる場所を意図的に攻撃している」と非難しました。

一方、ロシアが占領している南部ヘルソン州では、親ロシア派が「州政府」を設置し、5日に業務を始めるとしています。ヘルソン州では先月、ロシアのパスポートが発行されるなど、ロシア側が支配の既成事実化を強めています。

こうした中、スイスではウクライナの復興支援を話し合う国際会議が開かれ、支援の原則などを定めた「ルガーノ宣言」を採択しました。宣言では、ロシアを「最も強い言葉で非難」した上で、復興への全面的支援のほか、汚職防止のため、復興に向けた資金の透明性確保などの原則が盛り込まれています。