中国政府「正しい決断を下すことを望む」 パナマの「一帯一路」離脱方針表明受け
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中国の巨大経済圏構想「一帯一路」から中米・パナマが離脱する方針を表明したことを受け、中国政府は「パナマ側が、外部からの干渉を受けずに正しい決断を下すことを望む」と、くぎを刺しました。
ロイター通信によりますと、パナマのムリノ大統領は2日、アメリカのルビオ国務長官との会談後に中国の巨大経済圏構想「一帯一路」への協力に関し、中国との合意を更新しない方針を示しました。その後、ムリノ大統領は6日にパナマが正式に「一帯一路」から離脱する文書を 提出したと明らかにしています。
これについて中国政府は、パナマ運河への中国の影響力を問題視したトランプ大統領の思惑があるとみて、これまでにアメリカに抗議したことを明らかにしています。
中国外務省の報道官は7日の会見で、「アメリカが圧力や脅迫によって『一帯一路』の協力を中傷・妨害していることに、断固として反対する」と反発し、パナマ政府に対し遺憾の意を表明しました。
さらに、「中国とパナマは『一帯一路』の枠組みのもとで成果を出し、国民に利益をもたらした」と強調。そのうえで「両国の国民の長期的な利益のため、パナマ側が外部からの干渉を受けずに 正しい決断を下すことを望む」と、くぎを刺しました。