ジョージア大統領選 反欧米派カベラシビリ氏選出
旧ソビエト連邦の構成国だったジョージアで14日、大統領選挙が行われ、欧米に批判的なカベラシビリ氏が選出されました。政府がEU=ヨーロッパ連合への加盟交渉の中断したことをめぐり、反対するデモが続いていて、さらに反発が強まる可能性があります。
ロイター通信などによりますと、ジョージアで14日、国会議員や地方自治体の首長などによって大統領選挙の投票が行われ、与党系で欧米に批判的なカベラシビリ氏が選出されました。
ジョージアでは、親ロシア派のコバヒゼ首相と欧米寄りのズラビシビリ大統領との対立が続いていました。先月28日に、政府がEUへの加盟交渉の中断を発表して以降、大規模な抗議デモも続いていて、与党系の大統領の選出を受けて、さらに反発が強まる可能性があります。
選挙結果を受けてズラビシビリ大統領は、ことし10月の議会選挙で不正があったと主張し、今回、投票を行った議会を非合法とみなして任期満了後も大統領職にとどまることを表明しました。
野党側もズラビシビリ大統領を正当な大統領とする意向を表明していて、政治情勢の混迷がさらに深まる懸念が強まっています。