複雑さ増す世界情勢 専門家2人が読み解く
今月末に大阪で行われるG20首脳会議。17日夜の深層NEWSでは、国際関係の専門家2人が、G20を前に複雑さを増す世界情勢を読み解いた。
日本総合研究所・寺島実郎会長「僕が一番懸念しているのは、アメリカと中国が2極で、つまり米中協議というものが進んでいるが、多国間協議ではない。米中2国で、世界の、あるいはアジア・太平洋のデジタル覇権をめぐる手打ちをする。そのことの方が、日本のような立場から考えると非常に注意しないといけない」
日本総合研究所の寺島会長はまた、アメリカに頼れば何とかなるという力学はなくなっていて、日本自身の強みと弱みを自問自答しないといけないと訴えた。
一方、東京財団政策研究所の柯隆氏は、中国の習近平主席が20日から北朝鮮を訪問することに関連し、習主席が拉致問題の解決を金委員長に求めることで、日本の安倍首相への「貸し」にするのではないかとの見方を示した。