まもなく日中外相会談 拘束日本人男性の早期解放求める方針
中国を訪問中の林外相はまもなく秦剛外相と会談します。会談では先月、拘束された日本人男性の早期解放などを求める方針です。
林外相は2日朝、北京市内のホテルを出発し、秦剛外相との会談に向かいました。まもなく始まる会談では、アステラス製薬の男性社員が先月、中国当局に拘束されたことについて厳しく抗議するとともに、早期解放を求める方針です。
また、沖縄県の尖閣諸島周辺で中国の艦船が活動を活発化させていることへの懸念も伝えるほか、ウクライナ情勢をめぐりロシアに肩入れしないようクギを刺すものとみられます。
一方、中国メディアは「日中関係が課題を抱える中、双方の意思疎通の強化が重要だ」などと林外相の中国訪問を評価する専門家の分析を伝えるなど、中国側は関係改善への期待感をにじませています。
林外相は、午後には先月就任した李強首相や、外交トップに昇格した王毅政治局員とも面会する予定で、習近平政権の新体制との関係構築も図る方針です。