ギリシャ政権交代へ“緊縮財政”の与党敗北
財政危機からの立て直しに取り組むギリシャで7日、総選挙が行われ、緊縮財政を進めてきた今の政権が敗北し、政権交代する見通しになった。
ロイター通信によると、7日に行われたギリシャ総選挙で、現職のチプラス首相が率いる急進左派連合が獲得した票は今のところ3割あまりにとどまり、一方で、最大野党「新民主主義党」は過半数の議席を獲得する見通しだという。
チプラス政権は、財政危機のさなかの2015年に政権についた。当初は緊縮財政に反対し、EU(=ヨーロッパ連合)が求める歳出削減にも異を唱えて、ポピュリズム政権のさきがけとしても注目された。
しかしその後、EUからの金融支援を得るために、一転して増税や年金カットなど財政の引き締めを進め、国民の反感をかっていた。