米中貿易協議終了 溝は埋まらず…長期化か
2日間にわたり上海で開かれていたアメリカと中国の貿易協議が終了した。双方の溝は埋まっておらず、協議は長期化するとみられる。
6月末の米中首脳会談での合意を受けて再開された閣僚級協議は、2日間にわたって上海で開かれた。協議終了後の中国側の発表では「アメリカ産農産品の購入を増やすことに加え、アメリカが良好な条件を整えることを協議した」としている。また、アメリカ側は、中国が農産品の購入を増やすことを確約したと発表した。中国は、アメリカ産農産品の購入を増やす見返りに、構造改革を迫るアメリカから譲歩を引き出したいものとみられる。
これに先立ちトランプ大統領は、中国が農産品購入の約束を果たさず、アメリカ大統領選を見据えて先延ばししようとしていると、不満を示している。
次回の協議は9月にアメリカで行われる見通しだが、双方の溝は埋まっておらず、長期化が予想される。