GSOMIA破棄 トランプ政権どうする?
日本と韓国が軍事機密を共有するため結んだ協定=GSOMIAについて、韓国政府は協定を延長せず、破棄した。
Q.トランプ政権はどう受け止めているのだろうか?
破棄だけは避けるようトランプ政権も働きかけをしてきたため、危機感を強めている。国防総省は朝にもかかわらず、すぐに声明を出して「対立解消のため、日韓の協力を求める。すぐに、実行することを望む」と呼びかけている。
さらに、北朝鮮や中国への対応で支障が出かねないとの懸念を念頭に「日米韓が連携するとき、北東アジアは安全になる」「軍事機密の共有は共通の防衛政策と戦略を立案する上でのカギだ」と指摘している。
Q.日韓の対立が安全保障の分野まで広がってしまったわけだが、アメリカは、なんとかしようと動くのだろうか?
アメリカは当初、日韓どちらかの肩を持って恨まれたくないため、半歩、引いた姿勢だったが、いよいよ本格的に仲裁に乗り出す可能性がある。
今週末にはフランスで日米首脳会談の開催が予定されていて、トランプ大統領が安倍首相に働きかけをすることが想定される。
ただ、すでにアメリカの同盟国同士がこうした事態になったことについて有力紙の「ニューヨークタイムズ」は「アメリカの北東アジアでの存在感の低下を示す新たな事例だ」と分析している。