貿易交渉「原則合意」日米どっちが得する?
フランスを訪れている安倍首相とアメリカのトランプ大統領は、大詰めとなっている日米貿易交渉について、来月下旬の署名を目指すことで合意した。今回の交渉で、日本とアメリカ、得をするのはどちらなのだろうか? トランプ大統領に同行取材をしている井上幸昌記者の報告。
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少なくともトランプ大統領は「得をした」と思っている。それは、来年の大統領選に向けて、のどから手が出るほど欲しかった農家へのプレゼントを用意できたからだ。アメリカの農家は米中貿易摩擦の激化で輸出が減り、苦しい状況に陥っていたため、不満を抑え、選挙での支持拡大にもつなげることが期待できる。
特に大統領は今回、安倍首相がトウモロコシの購入を約束したことに大喜びしている。トウモロコシの一大産地は、大統領選の勝敗のカギを握る中西部の州の一つ。26日も大統領は3つの国と会談をしたが、そのすべてで「ビッグ・ディール」だと自慢している。
関税合戦になっている中国との貿易協議では、妥結のメドが全く立っていない。来年の大統領選に向けて、野党・民主党に「弱腰」と攻撃されるような「妥協」もできない状況で、日本が出した助け舟に飛びついた形。
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少なくともトランプ大統領は「得をした」と思っている。それは、来年の大統領選に向けて、のどから手が出るほど欲しかった農家へのプレゼントを用意できたからだ。アメリカの農家は米中貿易摩擦の激化で輸出が減り、苦しい状況に陥っていたため、不満を抑え、選挙での支持拡大にもつなげることが期待できる。
特に大統領は今回、安倍首相がトウモロコシの購入を約束したことに大喜びしている。トウモロコシの一大産地は、大統領選の勝敗のカギを握る中西部の州の一つ。26日も大統領は3つの国と会談をしたが、そのすべてで「ビッグ・ディール」だと自慢している。
関税合戦になっている中国との貿易協議では、妥結のメドが全く立っていない。来年の大統領選に向けて、野党・民主党に「弱腰」と攻撃されるような「妥協」もできない状況で、日本が出した助け舟に飛びついた形。