習主席「内政干渉に共同で対抗しよう」ロシアなどに呼びかけ
中国の習近平国家主席は、中国やロシアなどが主導する「上海協力機構」の首脳会議で演説し、「他国の内政干渉に共同で対抗しよう」と呼びかけました。
中央アジアのウズベキスタンで開かれている上海協力機構の首脳会議には、中国、ロシアのほかトルコなど欧米と一線を画す国々が参加しています。
この中で習主席は、「我々は外部勢力が(政権打倒を目指す)カラー革命を策動することを防ぎ、他国の内政に干渉することに共同で反対すべきだ」と訴えました。
中国の新疆ウイグル自治区で人権侵害が行われているなどとして、欧米各国が批判を強めていることなどを念頭に置いた上で、各国に共闘を呼びかけた形です。
その上で、テロ対策の治安要員養成などで、加盟国を支援していく方針を打ち出しました。
上海協力機構は、新たにアメリカと対立するイランを正式な加盟国として迎える手続きも進めていて、中国やロシアとしては、アメリカやヨーロッパと対抗する足場として活用する狙いがあります。