北朝鮮“米朝実務者協議の再開は困難に”
北朝鮮外務省の崔善姫第1次官は31日、アメリカのポンペオ国務長官が北朝鮮を冒とくしたとする談話を発表し、非核化をめぐるアメリカとの実務者協議の再開を「いっそう難しくした」と述べた。
崔善姫第1次官は国営メディアを通じて談話を発表し、ポンペオ長官が北朝鮮を「ならず者」と表現したとして、「甚だしい冒とくだ」と非難した。
その上で、米朝の両首脳が6月末に合意した実務者協議の再開を「いっそう難しくした」と指摘。さらに、「アメリカとの対話に対する我々の期待は次第に消え、これまでのすべての措置を再検討せざるを得ない状況にしている」と述べ、アメリカを強くけん制した。
北朝鮮としては、再び強硬姿勢に転じる可能性をちらつかせることで、今後の非核化交渉を有利に進めたい考えがありそうだ。