米債務上限協議が平行線 バイデン氏“解決しない場合G7欠席も”
アメリカのバイデン大統領は9日、連邦政府の債務上限引き上げをめぐり、野党・共和党の幹部らと会談しましたが、平行線に終わりました。バイデン氏は、この問題が解決しない場合、G7広島サミットを欠席する可能性に言及しました。
債務上限をめぐっては、無条件での引き上げを求めるバイデン政権と、政府の歳出削減が条件だとする野党・共和党との協議が続いています。
財務省は債務上限の引き上げや凍結を行わなければ、来月1日にも債務の一部の支払いができなくなる恐れがあるとしています。
バイデン大統領は9日、債務上限の引き上げをめぐり、与野党の議会トップらと協議しましたが、議論は平行線に終わりました。
共和党・マッカーシー下院議長「大統領に何度も削減できる歳出がないか聞いたが、彼は何も出さなかった」
一方、バイデン大統領はデフォルト=債務不履行を回避するために改めて共和党に協力を求めました。
バイデン大統領「私は会談で、デフォルトはあってはならないことを明確にした。デフォルトを回避することは議会の基本的な義務だ」
また、バイデン大統領は、問題が解決しない場合、19日からのG7広島サミットを欠席し、国内に残る可能性があるか記者団に問われ、「可能性はある。しかしそうはならないだろう」と述べました。