一足早く…韓国「屋内マスク着用義務」解除 日本で実現したら…
韓国では30日から、一足早く屋内でのマスク着用義務が解除されました。脱マスクは進んだのか、高校やスーパーを取材しました。一方、日本では岸田首相が「基本は個人の判断」としましたが、「脱マスク」が実現したら、街の姿は果たしてどうなるのでしょうか。
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東京・新宿区の「鉄板焼・お好み焼 莢」では、蒸気に包まれながらの作業が続き、店長の額には汗がにじんでいました。
店長
「(ちゅう房は)サウナぐらいの50~60度くらいになっている時もある」
――マスク外したい?
店長
「もちろん、そうですね。熱いし、外してやれれば一番」
本当は外したいマスク。ただ感染者が出たら、休業せざるを得なくなる場合もあるため、“脱マスクOK”になっても着用を続けるといいます。
来店客
「(マスクを)していない方が店員さんの顔が見えたり、笑顔が見えたりするので(いい)」
「着けてても変な目で見ないでほしいし、着けてなくても変な目で見ないでほしい」
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岸田首相が「個人の判断にゆだねることを基本とする」と述べたマスクの着用について、皆さんはどうしますか?
【着用続ける】大学生(18)
「1回(コロナに)なって、2回目なりたくないから(今後も着ける)」
【着用続ける】大学生(20代)
「服と一緒くらい、人前で外すのに抵抗がある」
「“マスクパンツ”ですね」
【外す】大学生(20代)
「(屋内でも)早く外したい」
「もうそろそろいいんじゃないかなと」
【周りで判断】高校生
「みんな外してたら、外す」
「2年後とか、3年後とか」
高校生(16)
「この子、どんな顔してるんだろうとか気になりますけど」
――やっぱり顔見たい?
高校生(16)
「実は僕、男子校通っていて。通学の時に見る女の子が、どんな顔してるんだろうなって」
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こうした中、一足早く動きがあったのは、お隣の韓国です。
教頭
「マスク外していいですよ」
30日から、屋内でのマスク着用義務が解除されたのです。高校を取材してみると、すでにマスクを外して登校する生徒の姿が見られました。
教頭
「こんなにキレイな顔してたんだね」
生徒
「マスク外せて、本当にうれしい」
教頭
「あなたもマスク外してみて。ユンジョンさんでしょ?」
生徒
「違います。ジュビンですよ」
教頭
「目だけ見た時は、ユンジョンさんかと思った」
見慣れない素顔に、別の生徒と間違える場面もありました。
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授業の様子をのぞいてみました。
記者
「先生もマスクしていないですね」
全面解除でマスクを外す生徒もいれば、着け続ける生徒もいて、それぞれの判断にゆだねられます。
生徒
「(顔が見えるのは)ぎこちない感じです。いつもの友達なのに、なんか新鮮な気持ちでした」
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韓国では2年3か月ぶりとなる“マスクなし生活”ですが、公共交通機関や病院などでは引き続き、着用義務は維持されています。
記者
「マスクを着けて、バスに乗り込みます」
解除されたはずのスーパーでも、ほとんどの人がマスクを着けたままでした。
記者
「マスクを外している方は、10人に1人よりも少ないなという印象。みんな着けていますね」
マスク着用 スーパー利用客
「実はマスクを取って入ったんですが、皆さん着けていたので。着けなくてもいいんですか?」
「きょう着けなくて大丈夫です」
マスク着用 スーパー利用客
「ついつい周りの様子、見ちゃいました」
日本でも「脱マスク」が実現したら…。街の姿は、果たして?