北朝鮮の金正恩総書記は、大規模な野菜農場のしゅんこう式に出席し、「野菜作りの近代化」を指示しました。

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北朝鮮東部に建設された大規模な野菜農場に、黒い帽子と革のコート姿で登場した北朝鮮の金正恩総書記。歓迎曲とともに花火が打ち上がり、熱烈な歓迎に満面の笑みでこたえていました。

国営の朝鮮中央テレビは、農場のしゅんこう式に、金総書記が出席したと伝えました。映像には、野菜をもって幹部らと談笑したり、建設に携わった軍人と肩を組んで記念撮影をしたりする様子も映っていました。

280ヘクタールの敷地に800棟以上の温室や住宅などが整備されていて、「党から人民への愛の贈り物」だと伝えています。

この施設は、金総書記自らが空軍基地を農場につくりかえるよう指示した肝いりの事業です。わずか230日あまりで完成したとされていて、金総書記は建設した軍人らを「奇跡中の奇跡だ」とたたえ、ねぎらいました。

そして、「人民に野菜を十分に供給するために大規模な農場を各地に建設し、野菜栽培を近代化すべき」と指示しました。

9月25日以降、ミサイル発射を異例の頻度で繰り返している北朝鮮。核とミサイル開発に注力する一方で、国民生活の改善も行っていると国内にアピールする狙いがあるとみられます。