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【全文】ミャンマーで拘束の邦人「早期解放を引き続き求める」 磯崎官房副長官(10/6午後)

2022年10月7日 1:33
【全文】ミャンマーで拘束の邦人「早期解放を引き続き求める」 磯崎官房副長官(10/6午後)

磯崎官房副長官は6日午後の会見で、ミャンマーで拘束され、有罪判決を受けた久保田徹さんについて「早期解放を引き続き求める」と述べました。

<会見トピックス>
▽ミャンマーの邦人拘束
▽北朝鮮による核実験
▽物価高騰対策
▽新型コロナウイルスのワクチン接種
▽北朝鮮によるミサイル発射を巡る国会審議

会見の概要は以下の通りです。

○磯崎官房副長官
冒頭私の方から特に申しあげることはありません。

――ミャンマーでの邦人保護について、邦人拘束について。拘束された久保田徹さんに対し、現地の裁判所は電子通信に関する罪で禁錮7年。扇動罪で同3年を言い渡しました。拘束が長期化するおそれも。政府としての対応は。

○磯崎官房副長官
10月の5日、ミャンマーの軍事法廷におきまして久保田徹氏に対する刑法違反、および電気通信法違反に関する審理が行われまして、刑法違反に関しては禁錮3年、電気通信法違反に関しましては禁錮7年の判決が出されたというふうに承知をしております。

また、10月の12日に入国管理特例法に関する審理が行われるというふうに承知をしております。

政府としましては、ミャンマー当局に対しまして、久保田氏の早期解放を引き続き求めてまいります。

また、邦人保護の観点から領事面会、またご家族への連絡等の支援をこれまでもやってきておりまして、今後ともできる限りの支援を行ってまいりたいというふうに考えております。

なお、久保田氏の健康状態につきましては、5日にも弁護士が久保田氏に面会をしており、健康状態に特に問題はないというふうに承知を致しております。

――北朝鮮の核実験について。政府の北朝鮮の核実験に対する今の検討状況については。

○磯崎官房副長官
政府としましては、平素から北朝鮮の軍事動向につきましては、必要な情報収集・分析を行ってきておりまして、今後北朝鮮が核実験の実施を含めて、さらなる挑発行為に出る可能性があるものと考えておりますが、これ以上の詳細を明らかにすることは差し控えさせていただきたいというふうに思っております。

いずれにしましても、北朝鮮による核・ミサイル開発は、我が国および国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて許容できないものであります。

政府としましては引き続き必要な情報の収集、分析、および警戒監視に全力を挙げていくとともに、北朝鮮の完全な非核化に向けまして、日米、日米韓で緊密に連携をしてまいりたいと考えております。

――物価高騰対策について。電気とガスについて検討するのでしょうか。10月中に取りまとめる総合経済対策の中に盛り込まれるのでしょうか。

○磯崎官房副長官
総理から10月末を目途に取りまとめるように指示があった総合経済対策の柱の一つが、物価高騰、賃上げへの取り組みというふうになっております。

この物価高騰の主なものがエネルギー、食料品ということでございますが、このエネルギー、食料品などの価格高騰への影響に、より厳しい状況にある生活者や事業者の方々を引き続き支援すべく、様々なご意見も踏まえながら、必要な具体策について検討を進めてまいりたいというふうに思っております。

――新型コロナのワクチン接種について。厚労省が昨日、生後6か月から4歳を対象にファイザー製ワクチンを特例承認しました。副反応の懸念もありますが、どのように接種を呼びかけていくのでしょうか。

○磯崎官房副長官
昨日、厚生労働省の審議会におきまして、6か月から4歳の子供を対象としたファイザー社製ワクチンが薬事承認されたというふうに承知をしております。

これを受けまして、6か月から4歳の子供を、予防接種法による臨時接種の対象とするかどうか、これにつきましては、厚生労働省の審議会において、ご議論いただいた上で決定することになるものというふうに承知をしております。

こうした議論の結果を踏まえながら、引き続きワクチンの有効性や安全性など、科学的知見を踏まえた適切な情報を発信し、速やかに提供してまいりたいというふうに考えております。

――北朝鮮によるミサイル発射について。立憲民主党と日本維新の会の国対委員長が衆議院の外務委員会や安全保障委員会の連合審査会を開催するよう与党側に求める考えで一致しました。政府としてはどう対応するのか。

○磯崎官房副長官
お尋ねの内容につきましては、国会の運営に係る内容でございますので、国会でお決めいただくことでございますので、政府としてコメントすることは差し控えさせていただきたいと思っております。いずれにしましても、政府としては国会から要請があれば国会審議において誠実に対応してまいりたい、その考え方でございます。