バイデン大統領、太平洋島しょ国地域との関係強化へ 影響力強める中国を念頭に
アメリカのバイデン大統領は25日、太平洋島しょ国の首脳らと会談し、影響力を増す中国を念頭に、島しょ国地域との関係を強化する方針を打ち出しました。
バイデン大統領「アメリカは自由で開かれ、繁栄し、安全なインド太平洋地域を確保するために取り組んでいる。この目標を達成するために、ここにいる全ての国々と取り組んでいく決意だ」
バイデン政権は太平洋島しょ国との首脳会合に合わせ、通信用海底ケーブルなどのインフラ支援や、気候変動対策への資金協力などの支援策を打ち出しました。
また南太平洋のクック諸島とニウエを新たに国家として承認し、外交関係を樹立することも発表しています。
アメリカ政府高官はこの地域で影響力を強める中国を念頭に、「アメリカが有効な別の選択肢を提供できることを示す」と狙いを解説しています。
ただ、中国との接近を強めるソロモン諸島のソガバレ首相は会合を欠席していて、アメリカ政府高官は「失望している」と述べました。