サウジ 原油生産量、月末までに戻る見通し
サウジアラビアのエネルギー相は17日、石油関連施設への攻撃によって落ち込んだ原油の生産量が、今月末までには攻撃前の水準に戻るとの見通しを示した。
サウジアラビアで14日に起きた石油関連施設への攻撃では、サウジの原油の生産量が半減し、原油価格が高騰するなど、影響が広がっている。
こうした中、サウジのアブドルアジズ・エネルギー相は17日、攻撃で落ち込んだ原油の生産量が半分以上回復したとして、今月末までには攻撃前の水準に戻るとの見通しを示した。
また、市場への原油の供給は備蓄の原油で補うなどして、すでに元の水準に戻っていると述べた。
その一方で、誰が攻撃に関与したのかは、「まだわかっていない」として、調査が続いていると説明した。
これを受け、原油先物価格は下落している。ニューヨーク市場では今週初めに、先週末に比べて15%あまり上昇して、一時、1バレル=63ドル台となったが、日本時間18日午前5時時点では59ドル前後で取引されている。