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香港 マスク等規制に憤り「デモの象徴だ」

2019年10月4日 17:32

香港政府トップは4日に会見を開き、抗議活動の参加者がマスクなどで顔を覆うことを規制する「覆面禁止法」の制定を発表した。5日から適用される。香港から槻木亮太記者が中継。

覆面禁止法に反対する市民らが集会し、抗議の意を示すために、ほぼ全員がマスクをつけている。禁止法について話を聞くと、「マスクはこのデモの象徴だ、関係なくこれからもつけ続ける」などと憤りの声をあげた。

香港政府トップの林鄭月娥行政長官は日本時間の4日午後4時すぎ、緊急会見を開き、「覆面禁止法」を制定すると発表した。5日午前0時から適用され、最高で禁錮1年が科されるという。政府側は理由について、「暴力行為を働く多くの人は顔を隠して責任を逃れているためだ」としている。

今回、香港政府は立法会での審議を必要とせず法律を制定できる「緊急条例」を発動したが、これまで50年以上発動されてこなかった異例の措置。

香港政府の強硬姿勢に、反発はさらに強まるものとみられる。