香港では、デモの際にマスクなどで顔を覆う行為を禁じる覆面禁止法が施行されたが、５日も大規模な抗議活動が行われ、マスクをつけた複数の参加者が拘束された。

香港中心部では、５日、覆面禁止法に反発してマスクを着用した抗議活動が複数か所で行われ、幹線道路をふさぐなどした。

夕方ごろには、マスクなどで顔を覆って集会活動をしていた複数人が警察に一時拘束された。抗議活動の参加者は、これまでの週末と比較すると少なくなったが、一部の参加者は夜になっても手をつないで「人の鎖」を作るなどして、抗議の声を上げた。

デモ参加者「行政長官はデモを沈静化できるのに、今は市民の怒りをあおっているだけだ」

一方、香港政府トップの林鄭月娥行政長官は、５日、テレビで談話を出し、「暴徒の破壊行為を決して容認しない」と強く非難した。

前日のデモ隊による破壊活動により、地下鉄のほぼ全線が終日運休になるなど、市民生活への影響も大きくなっている。