韓国前法相の妻を逮捕「証拠隠滅の恐れ」
韓国の文在寅大統領の側近で法相辞任に追い込まれたチョ・グク氏をめぐる一連の不正疑惑で、検察は24日未明、チョ氏の妻を逮捕した。
チョ・グク前法相の妻、チョン・ギョンシム氏は、娘の不正入学疑惑にからむ私文書偽造の罪ですでに在宅起訴されていたが、検察は21日に家族ぐるみの不正な投資をめぐる業務上横領など11の容疑で逮捕状を請求した。
これについて、ソウル中央地裁は23日、チョン氏を出頭させ、審査を進めていたが、「証拠隠滅の恐れがある」として、24日未明、逮捕を認めた。検察は今後、チョン氏を本格的に取り調べ、疑惑の解明を進めるとともに、チョ・グク氏本人からも事情聴取を行い、関与を追及するとみられる。
チョ・グク氏はすでに法相を辞任しているが、文大統領の任命責任を問う声がさらに大きくなることは避けられない情勢で、今後の政権運営に大きな打撃となりそうだ。