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米大統領選まで1年…野党女性候補に勢い

2019年11月1日 19:14

トランプ大統領がさらに4年、アメリカのトップを務めるのか?世界が注目する大統領選まで1年となった。ここにきて情勢は大きく変化し、トランプ大統領には再選を脅かしかねない疑惑が浮上。対する野党・民主党側は過激な主張を唱える女性候補が猛烈な勢いを見せている。

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■民主党“過激”女性候補は記念撮影に長蛇の列

大統領選に向けた野党・民主党の指名争いで先頭集団を走る女性候補・ウォーレン上院議員(70)。世論調査によっては、支持率トップに躍り出ている。

ウォーレン候補の支持者「ウォーレン候補が大好きなの。本当にすばらしい候補よ」

集会の会場ではその人気ぶりを物語る現象が起きていた。集会が終わっても、多くの人が出口ではなく、ステージの前に列をつくっている。人々が殺到する理由は…。

ウォーレン候補「皆がセルフィー(自撮り写真)を撮りたい限り、私はここにいます」

来場者全員と記念撮影するという。別の会場で見てみると、陣営が「セルフィーライン」と呼ぶ写真撮影の大行列ができている。記者も並んでみると、笑顔でツーショット。

記者「全員と(記念写真)撮って疲れないんですか?」

ウォーレン候補「いいえ。これは民主主義のためだもの」

名門・ハーバード大学などで教授を務めたウォーレン候補。しかし…。

ウォーレン候補「高校を卒業したとき、うちには大学に行くお金がなかった」

何とか奨学金で入った大学も、中退して結婚・出産。大学に入り直し、働きながら2人の子どもを育てた。

人々がウォーレン候補に熱狂する理由。それは過激ともいえる数々の政策にある。

ウォーレン候補「金持ちのために働く政府はいらない」

富裕層を狙い撃ちにした増税や、巨大IT企業の解体を提案。経済不安を抱える中間層にうける政策の数々を掲げて支持につなげる手法は、トランプ大統領に通じるものがある。


■トランプ大統領は“親衛隊”が支持層固める

一方のトランプ大統領は新たな重大疑惑が発覚。民主党が弾劾に向けた調査を進めている。

トランプ大統領「民主党は何も働かず、とんでもない魔女狩りを続けている」

逆風の中、トランプ陣営はどんな戦いを強いられているのか? 激戦州の一つ、東部・ニューハンプシャーでは、特別仕様の車まで登場。全体が国旗や写真で覆われている。夜には、古びたビルである会合が開かれた。中では、トランプ「親衛隊」の養成講座が行われるという。会場では、「教官」から、トランプ大統領を奉る発言が飛び出す。

トランプ「親衛隊」教官「我々はトランプ大統領を信じ、成功を望み、その成功に関わりたい」

教えるのは戸別訪問や電話作戦の細かいやり方。

トランプ「親衛隊」教官「より多くの共和党員に電話して、彼らが投票に行くようにしてください」

「親衛隊」の活動目的は、新たにトランプ支持者を増やすのではなく、すでにトランプを支持している人々を確実に投票所に向かわせることだという。岩盤支持層を固める戦略だ。

共和党ニューハンプシャー州・担当報道官「人々は大統領を支持し、活動するため、かつてないほど精力的だ」

選挙戦はどこに向かうのか。世界の行方を大きく変える大統領選まで、あと1年だ。

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