安倍首相と韓国・文大統領“首脳会談”は…
タイで行われているASEAN(=東南アジア諸国連合)の首脳会議では、4日、安倍首相と韓国の文在寅大統領が同席する複数の日程が予定されている。
3日に握手して一言、あいさつを交わした日韓の両首脳だが、4日、さらに言葉を交わす場面があるのか注目されている。
4日午前には、ASEANと日中韓3か国の首脳会議が予定されている。安倍首相と文大統領ら、各国の首脳は、続々と会議が行われる会場に入り始めている。
さらに4日は、昼食会や、アメリカとロシアもまじえた東アジアサミットなど、少なくとも4回、安倍首相と文大統領が同席する機会がある。
およそ一週間前、韓国大統領府のある関係者は、「短時間であっても、まずは首脳同士が会談すべきだ」と話し、首脳会談への期待感を示していた。
しかし、日本側は、いわゆる元徴用工をめぐる問題で、韓国側が有効な対応策を示さない限り応じられないとの立場で、今回、正式な首脳会談は調整すら行われていない。
こうした中、日本と韓国が軍事機密を共有するためのGSOMIAの失効が、今月22日夜に迫っている。そのまま失効すれば、東アジア全体の安全保障が揺らぐ恐れもあり、日韓の亀裂がさらに深まるのは確実。
今回のASEANの会議は、GSOMIA失効前、両首脳が接触する唯一の機会で、対話の糸口となるのかが焦点。