ASEAN首脳会議開幕 日韓首脳も参加
ASEAN(=東南アジア諸国連合)と日本や韓国などが参加する一連の首脳会議がタイで開幕した。
一連の会議では、ASEAN地域が抱える課題が話し合われる。また、関係が冷え込んだ日韓の両首脳が言葉を交わすかも注目される。
ASEAN関連首脳会議は、日本時間の3日午前、開幕式が開かれた。会議では、中国が軍事拠点化を進める南シナ海の問題や、巨大な自由貿易圏をつくるRCEP(=東アジア地域包括的経済連携)について、詰めの交渉が行われる予定。RCEPについては、一部の分野で各国の意見の隔たりが埋まっておらず、目標とする年内の妥結が実現できるかは不透明。
また、一連の会議では、安倍首相と韓国の文在寅大統領が同席するため、言葉を交わすのかが注目される。
2日には、韓国とアメリカの高官が2国間の会談を行った。韓国側は、悪化している日韓関係について、アメリカに関係改善のため可能な役割を果たすよう協力を求めたという。
安倍首相と文大統領は3日午後、タイに入る予定。
今月中旬にチリで予定されていた国際会議が中止となり、今月唯一、両首脳が顔を合わせる機会となるため、対話の糸口がつかめるのか注目される。