中国・輸入博覧会 習主席が暗に米をけん制
中国では5日、市場開放を世界にアピールする「輸入博覧会」が開幕し、習近平国家主席が「断固、保護主義に反対する」と関税引き上げ政策を進めるアメリカを暗にけん制した。
この博覧会は、習近平国家主席が市場開放をアピールするため去年から始めた肝いりの国家イベントで、150以上の国と地域から3600社あまりの企業が出展している。開幕式で演説した習主席は、関税の引き上げなど、保護主義的な政策を進めるアメリカを暗にけん制した。
習近平国家主席「我々は開放的な態度で発展を求めている。保護主義と一国主義に断固反対する」
ただ、会場には、フェイスブックやマイクロソフトなど192社のアメリカ企業が出展していて、面積は国別で最大となっている。トランプ大統領が企業に“中国離れ”を促す中でも、中国市場への関心の高さがうかがわれる。