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職権乱用疑惑が浮上 国連機関トップが辞任

2019年11月7日 14:53

資金の不正利用や知人女性の登用など職権乱用の疑いが浮上していた国連機関のトップが6日、辞任した。

辞任したのは、UNRWA(=パレスチナ難民救済事業機関)のトップ、ピエール・クレヘンビュール事務局長。クレヘンビュール氏をめぐっては、資金の不正利用や「興味を持っていた」女性を幹部に起用するなど、職権乱用疑惑が報じられていた。


調査を行ってきた国連は6日、現時点で資金の不正利用は認められないものの運営上の問題が確認されたと発表し、その後、クレヘンビュール氏が辞表を提出したという。

UNRWAはパレスチナ難民に教育などの支援を行う機関で、日本を含む各国の拠出金をもとに運営されているが、この疑惑を受けてスイス、オランダなどが資金拠出を凍結するなど、活動への影響が懸念されていた。