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ベーグルセット“2500円超”で「手が出せない」――米で物価高騰も大幅「利上げ」ナゼ?金利差で...日本、さらなる物価高も

2022年6月17日 11:24
ベーグルセット“2500円超”で「手が出せない」――米で物価高騰も大幅「利上げ」ナゼ?金利差で...日本、さらなる物価高も

アメリカでは、原材料の値上げにより、ベーグルセットが日本円で2500円以上となっています。物価上昇に歯止めがかかりませんが、これを抑えるために大幅な利上げが打ち出されました。その理由や、同じく物価高に苦しむ日本との違いについて考えます。

■原材料が高騰...嘆くニューヨーカー

アメリカの人々も、さまざまな物の値上げに苦しめられています。

ニューヨークのベーグル店を15日に取材しました。ニューヨーカーに人気の朝食ですが、サーモンやクリームチーズを挟んだベーグルは、コーヒーを足すと19ドル。日本円で2500円以上していました。

オーナーのクリスさんによると、小麦の仕入れ値がこの半年で約2倍になりました。さらに、「鶏のむね肉は倍の値段になりましたし、ターキーもローストビーフも全て値上がりました」と言います。原材料の値上げで、商品価格を上げざるを得ませんでした。

カップの仕入れ値が約30%上がったことから、コーヒーも値上げされました。客は「全てが値上がりしていて、大変です。みんな商品に手が出せなくなっています」と嘆きます。

■止まらぬ物価上昇...異例の「利上げ」

価格の変化を測るアメリカの消費者物価指数は5月、前年の同じ月と比べて8.6%上昇しました。中でも著しく高騰しているのがガソリンで、前年同月比で約50%上がっています。

物価の上昇に歯止めがかからないため、異例の対策が発表されました。

アメリカの中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)が、通常の上げ幅の3倍にあたる0.75%という大幅な利上げを打ち出しました。この規模の利上げは、約27年半ぶり。どのような効果をもたらすのでしょうか。

■物価高騰時の「利上げ」効果は?

有働由美子キャスター
「アメリカは、物価高を抑えるために金利を上げますが、どういうことなのでしょうか」

小栗泉・日本テレビ解説委員
「金利を上げると、私たちが銀行などからお金を借りた場合、返す時の利子分も上がります。例えば家や車を買うのも『今は様子を見ようか』と慎重になりますし、企業も資金を借りにくくなって、社会全体の経済活動が縮小していきます」

「そうすると景気が後退していき、安い物でないと売れないということになり、物価が抑えられていくというわけです」

■「利上げ」日本では...米国との違い

有働キャスター
「景気を抑えてでも物価を下げようということですね。今、日本も物価高です。では日本も金利を上げるのかというと...」

小栗委員
「経済評論家の加谷珪一さんによると、アメリカは過去20年好景気で、物価も上がるが賃金も上がる、という状態で今回の物価高を迎えました。そのため金利を上げられました」

「一方で日本は、過去20年不景気でゼロ成長。賃金も上がらない中で、今回の物価高を迎えました。金利を上げてしまうと家計に及ぶダメージが大きすぎて、簡単には上げられないということです」

「ただ、このまま日米の金利差が広がれば、円安がますます進み、さらなる物価高を招きかねないため、『今の低金利政策はかたくなすぎるのでは』という声も、政府・日銀内にもあります。17日に予定される、日銀の黒田総裁の会見での発言が注目されています」

■廣瀬さんに聞く...物価高どう見る?

有働キャスター
「廣瀬さんは経営者でもいらっしゃいますが、物価高の状況をどう見ていますか?」

廣瀬俊朗・元ラグビー日本代表キャプテン(「news zero」パートナー)
「友人がガーナでフェアトレードの活動をして、その(現地の)人たちを支えています。輸送費の高騰や円安でコストが上がっていますが、今期は何とか値段を上げないと言っていました。中小企業ほど、いつ値上げをするかとても悩んでいるのではないかと思います」

(6月16日『news zero』より)