ボルソナロ氏、政権移行を許可も…敗北を認める発言せず ブラジル大統領選
南米ブラジルのボルソナロ大統領は1日、大統領選挙後初めて会見を行い、当選したルラ元大統領への政権移行を始めることを許可した一方、敗北を認める発言はしませんでした。
先月30日に行われたブラジル大統領選の決選投票では2003年から2期、左派政権を率いたルラ元大統領が現職のボルソナロ大統領を破り、当選を決めています。
得票率はルラ氏の50.9%に対し、ボルソナロ氏が49.1%と僅差でしたが、ボルソナロ氏はこれまで選挙の電子投票システムに疑念を示していて、敗北の結果を受け入れるのか注目されていました。
こうした中ボルソナロ氏は1日行った会見で「私に投票した国民に感謝する。憲法に従う」と述べ、ボルソナロ大統領の首席補佐官はルラ新政権への移行作業を着手することに大統領が了承したと伝えています。
一方で、ボルソナロ氏は会見で、支持者が選挙結果に抗議し、各地で道路の封鎖を行っていることについて、「選挙システムに対して、不信感と憤りを表したものだ」と話したうえ、敗北の宣言はしませんでした。