大統領執務室“引っ越し祝い”地元住民招きイベント 韓国
韓国で「開かれた大統領府」をアピールする行事が行われました。尹大統領は、大統領執務室前の広場に新型コロナで苦しんだ自営業者や地元住民らおよそ400人を招き、“引っ越し祝い”イベントを開きました。
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大勢の子供に囲まれ記念写真に収まるのは、韓国の尹錫悦大統領です。国民とのコミュニケーションを強化するとして、ソウル市内の龍山に大統領執務室を移転しましたが、19日、地元の住民らを招待し“引っ越し祝い”のイベントを開催したのです。
韓国 尹錫悦大統領
「龍山がより一層、素晴らしいソウルの中心となるよう、私たちも努力します。ありがとうございます」
執務室前の芝生広場で行われた今回のイベントでは、コロナ禍で苦しんだ飲食業などの自営業者を励ますため、飲食コーナーやフリーマーケットも開かれました。
大統領が興味を示したものの一つが、洋菓子のマドレーヌです。
韓国 尹錫悦大統領
「マドレーヌを一つ。年配の方々もマドレーヌが好きですよね?」
出店者
「その通りです」
尹錫悦大統領
「実家に帰る時、母親に『お土産は何がいいか』と聞くと、『マドレーヌを買ってきて』と言われていました」
コロナ前の日常が戻りつつある韓国。20日に発表された韓国の新規感染者は3538人で、減少傾向が続いています。
こうした中、焦点となっていたのが感染者に義務づけている「7日間」の隔離義務を解除するかどうかの判断です。
韓国政府が発表したのは、隔離義務の延長でした。
韓国保健当局(17日)
「隔離義務を解除すると7月から (感染者の)増加が早まり、8月末には隔離を維持していた時の8.3倍まで(1日の感染者が)増加する可能性がある」
現時点で隔離義務を解除すると感染者が急増するとの予測を受け、隔離義務の延長を決めたということです。