中国の衛生当局が２６日午後、会見を開き、新型コロナウイルスに関する新しい情報を明らかにした。

当局は、ウイルスの潜伏期間について、１０日前後とする一方、最も短くて１日、長くて１４日だとした上で、大きな特徴として、潜伏期間中もヒトに感染する点を挙げた。かつてのＳＡＲＳは潜伏期間中に感染した報告例はなく、今回の新型ウイルスの脅威が浮き彫りとなった。

さらに、「ウイルスの感染力が強まっている」とした上で、感染拡大を抑えるにはまだ時間がかかるとの見通しを示した。ウイルスの毒性が強まっている可能性については、まだわかっていないと述べるにとどめている。

中国では、武漢市の封鎖や団体旅行の中止など、国民生活を相次ぎ制限する異常事態となっているが、当局は「感染拡大を止めるために今が最も重要な時期だ」と強調し、理解を求めている。