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カナダ訪問中のローマ教皇 先住民への“虐待”謝罪 「謹んで許しを請いたい」

2022年7月26日 17:51
カナダ訪問中のローマ教皇 先住民への“虐待”謝罪 「謹んで許しを請いたい」

カナダを訪問中のローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は、かつて先住民の同化政策にカトリック教会が関与し虐待が行われた問題で、先住民らに謝罪しました。

フランシスコ教皇は25日、西部エドモントン近郊の寄宿学校の跡地を訪れ、先住民の墓地で祈りを捧げました。

カナダでは19世紀から20世紀にかけ、同化政策として先住民の子どもたちが親から引き離され、カトリック教会が運営する寄宿学校に入れられましたが、そこで神父などから虐待をうけ、多くの子どもが命を落としたとされています。

教皇は25日、元生徒や先住民らを前に、「多くのキリスト教徒が先住民の人々に行った悪事について、謹んで許しを請いたい」と謝罪しました。

ロイター通信によりますと、先住民側の代表者は謝罪を待っていたとしつつ、「トラウマは世代を超え、すべての若者らに影響を与えている」と述べ、遺族らの心の傷の回復が必要だと訴えました。