アラブ諸国、トランプ政権の和平案を拒否
アメリカ・トランプ政権によるイスラエルとパレスチナの新たな和平案について、アラブ諸国の外相らが1日、緊急会合を開き、これを拒否することを決めた。
緊急会合はパレスチナ自治政府のアッバス議長の要請で行われた。アメリカの和平案は、双方が帰属を争うエルサレムをイスラエルの首都と認めるなどイスラエル寄りの内容で、アッバス議長は「エルサレムを売り渡したと私の歴史に残すつもりはない」と和平案を改めて拒否。アラブ諸国の外相らも「パレスチナ人の最低限の権利や願いを満たしていない」などとして和平案を拒否し、協力しないことを決めた。
一方で、会合では、和平案をきっかけにイスラエルとの交渉再開を求める声もあがり、アメリカ主導の和平交渉を拒絶するパレスチナとの温度差も垣間見えた。