中国「ゼロコロナ」政策で混乱 従業員脱出や“男児死亡”も…「習近平政権は人間らしいことを何もやってくれない」怒りの声も
中国で再び新型コロナウイルスの感染が広がる中、アップル社製のスマートフォンiPhoneの組み立てを請け負う工場で従業員の帰宅を制限して操業を続けたところ、多くの従業員が脱出するなどの混乱が起きています。
中国では今週、新たな感染者が連日2000人以上確認されるなど再び感染が拡大しつつあります。
中国メディアによりますと河南省のiPhoneの組み立てなどを行う工場では周辺での感染拡大を受けて従業員の帰宅などを制限することで外部と遮断して操業を続けてきました。
ただ、生活環境の悪化や中で感染が広がったとのうわさが広まり多くの従業員が脱出、徒歩で故郷を目指す人々の様子も報じられました。
また甘粛省では一酸化炭素中毒で倒れた3歳の男の子を父親が病院に運ぼうとしましたが防疫担当者に一時、足止めされ、その後、男の子は亡くなりました。
これを受けて市民たちが当局に抗議したとされる映像もSNSに投稿されました。
市民からは「習近平政権は人間らしいことを何もやってくれない」などと習政権がこだわるゼロコロナ政策への怒りの声が上がっています。