マスク氏、昨年にウクライナの通信切断を指示 対ロシア奇襲攻撃止めるため
イーロン・マスク氏が昨年、ウクライナによるロシアへの奇襲攻撃を止めるために「スターリンク」を切断するよう技術者に命じていたことがわかりました。
これはCNNが来週発売されるイーロン・マスク氏の伝記の内容として報じたものです。
マスク氏は昨年、ウクライナがロシアへの奇襲攻撃をしかけた際、自身が率いるスペースXが、ウクライナで提供するインターネットサービス「スターリンク」について切断するよう技術者に命じました。
クリミア半島の沿岸で爆発物を搭載したウクライナの潜水型ドローンが、ロシアの軍艦に近づいていたところ、通信が断たれ、ドローンは陸に打ち上げられました。
マスク氏は当時、「ロシアが核兵器で応戦するのではないかという強い恐怖感に駆られた」としています。
著者に対し、マスク氏は「スターリンクは平和的な良いことをするもので、ドローン攻撃をするためのものではない」と話したということです。
ゼレンスキー大統領の側近、ポドリャク大統領府顧問は7日、旧ツイッター、Xに「マスク氏がドローン攻撃を許さなかったことによって、この艦隊のウクライナへのミサイル発射を許し、その結果、民間人や子どもたちが殺されている」などと投稿し、マスク氏の当時の判断を非難しました。