まもなくチャールズ国王「戴冠式」女性の聖職者や各宗教代表も参加…“新たな時代”象徴する初めての試みも
イギリス・ロンドンではまもなくチャールズ国王の戴冠式がおこなわれます。会場から中継です。
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ウエストミンスター寺院では、70年ぶりの戴冠式という歴史的な瞬間を前に、徐々に緊張感が高まってきています。
さきほど招待客が寺院の中に入りました。各国の首脳や王室関係者などが到着する予定です。
今回の戴冠式は、1000年続く歴史と伝統を重んじながらも、新たな時代を象徴する初めての試みを数多く取り入れたものとなっています。
今回初めて、女性の聖職者やさまざまな宗教の代表が式の進行に加わります。また、イギリス経済が厳しい状況にある中、参列者を前回の8000人から2000人程度に、式の長さも前回の3分の1程度に短縮し、出席者の服装も、より簡素なものとなっています。
さらに、これまで国王への忠誠を誓うのは貴族だけに限られていましたが、一般市民も敬意を表明できるようになりました。
国王をたたえる場面では、パブリックビューイングやテレビなどで見ている人にも 一緒に声をあげてほしいとしていますが、君主制に反対する人々などからは「国民への軽蔑だ」などと批判の声も上がっています。
チャールズ国王が推進する君主制の「合理化」を象徴する今回の戴冠式、あと2時間ほどでチャールズ国王夫妻が寺院に到着し、式典が始まる予定です。