6日に“70年ぶり”の戴冠式 盛り上がるロンドン ウィリアム皇太子夫妻も“親しみやすい王室”アピール
5月6日に行われるチャールズ国王の戴冠式を目前に、ロンドンはお祝いムードに包まれています。ウィリアム皇太子夫妻はジョークを交えて市民と交流、“親しみやすい王室”をアピールしました。
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チャールズ国王の戴冠式が翌日に迫った5日のイギリス・ロンドン。
記者
「バッキンガム宮殿近くの大通り沿いには、テントで寝泊まりをしながら戴冠式前後のパレードを、今か今かと待ちわびている人でいっぱいとなっています」
パレードが行われる通りでは王室ファンたちが場所取りのために250個以上のテントを張り、当日を心待ちにする様子が見られました。
ロンドンの中心部には、戴冠式を記念して巨大な王冠が設置されています。夜にはライトアップもされるということです。
国王の戴冠式が行われるのは70年ぶりとあって、街はお祝いムードに包まれています。1972年に創業した、エリザベス女王が特にその店の紅茶を気に入っていたことで知られる食材店では…
買い物客
「ここは、王室のみなさんを祝福するビスケットや紅茶など品ぞろえが豊富なんです」
買い物客
「歴史的な瞬間なので、ずっと覚えていられるように記念品やお菓子を買いに来ました」
ロンドンの観光スポットとして有名なビッグベンでは、戴冠式にあわせて4日から特別ライトアップが行われています。イギリスを構成する4つの地域を象徴する花や国歌の歌詞が投影され、祝賀ムードを盛り上げます。
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ウィリアム皇太子夫妻は、父チャールズ国王の戴冠式が迫る中、4日にロンドン市内のパブを視察、市民らと交流を深めました。
ウィリアム皇太子
「イギリスは雨がよく降るんだけど、(戴冠式の当日は)降らないように祈っておかないといけないね」
皇太子夫妻は視察にあたり地下鉄を利用するなど、異例の対応をとりました。戴冠式を前に“親しみやすい王室”を改めてアピールした形です。
一方、反王室を掲げる団体が戴冠式当日に大規模な抗議活動を行う予定で、地元警察は警戒を強めています。