ジャニー喜多川元社長の性加害問題を取材してきたイギリスのBBCがSMILE-UP.の東山紀之社長への単独インタビューの様子を公開しました。当時、何が語られたのか。日本時間の29日夜、インタビューをした記者が私たちの取材に応じました。

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これは、イギリスBBCが国内で配信したドキュメンタリーのダイジェスト映像。その中で、インタビューを受けていたのはSMILE-UP.の東山紀之社長です。

イギリスBBC　モビーン・アザー記者
「私たちは元Jr.の方と話をしました。この方は（ジャニー喜多川氏とは）別のスタッフによる性的虐待があったと―、承知していると話しています」

SMILE-UP.　東山紀之社長
「僕が聞いているのは2人と聞いています」

一連の性加害問題の、新たな加害者の存在です。イギリスBBCの単独取材に、ジャニー喜多川氏以外にも性加害を行ったスタッフが2人いたことを明かした東山氏。

日本時間29日夜、その東山氏にインタビューを行ったモビーン・アザー記者が私たちの取材に応じました。

――なぜ東山社長はインタビューを受けた？

イギリスBBC　モビーン・アザー記者
「東山氏は『会社の社長としてインタビューを受けるべきだと思った』と言いました。東山氏は全ての質問に自分で答え、オープンで透明性が高かった。そこは評価します」

一連の性加害問題を日本のメディアに先駆ける形で伝えてきたアザー記者。去年3月に放送したドキュメンタリーでは、ジャニー喜多川氏から性的虐待を受けたという男性らのインタビューを、全世界に向けて放送。続編の取材に東山氏は応じたのです。

2人のスタッフが性加害を行っていたことについて、アザー記者は問います。

イギリスBBC　モビーン・アザー記者
「その情報は、あなたたちから警察に提供すべきものではありませんか」

SMILE-UP.　東山紀之社長
「法的なことを考えると、僕らには権限がないと思いますので、当事者の人たちがそれに対して刑事告訴したら、僕らとしたら全面的に協力する」

東山氏は被害者が「誰なのか把握していない」と述べたということです。

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イギリスBBC　モビーン・アザー記者
「正直びっくりしました。それぞれ（加害者の）名前が公表されるべきですし、警察への報告もするべきです。それをしないのは、傷口が悪化するようなこと。そして被害者らをSMILE-UP.や東山氏が、どんな方法を使ってでも支援をするべきです」

SMILE-UP.　東山紀之社長（去年9月）
「今後は人生をかけて、この問題に取り組んでいく覚悟であります」

一連の性加害問題について“人生をかけて取り組んでいく”としていた東山氏。BBCの新たな報道を受け、SMILE-UP.は「性加害問題について調査を行った再発防止特別チームにも説明済み」だとするコメントを発表。

当該のスタッフ2人について「去年9月までに関係法令などに従って厳正に対処した」としていますが、詳細については、関係者のプライバシーなどから「回答は差し控える」としています。

3月30日（土）午前0時10分放送（金曜深夜）放送『news zero』より