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ロシア「戦勝記念日」きょう式典 プーチン氏、演説で何を語る?

2023年5月9日 5:56
ロシア「戦勝記念日」きょう式典 プーチン氏、演説で何を語る?

ロシアでは、9日第二次世界大戦で旧ソ連がナチスドイツに勝利したことを祝う「戦勝記念日」を迎えます。ウクライナ侵攻が長期化する中、プーチン大統領が演説でどのような発言をするのか注目されています。

首都モスクワの街中は、戦勝記念日の飾りつけであふれています。日本時間午後4時からは「赤の広場」で式典が行われますが、今月3日に隣接する大統領府に無人機が接近した事件以降、周辺ではGPSが正しく機能しなくなるなど、新たな攻撃に備え警戒が強化されていることがうかがえます。

プーチン大統領は8日には、式典に招待したキルギスの大統領らと会談し、旧ソ連構成国などに戦勝記念日の祝辞を送りました。

式典ではプーチン大統領が演説を行う予定ですが、侵攻が長期化し、ウクライナ側の大規模な反転攻勢も予想される中、どのような方針を表明するのかが注目されています。

ロシア国民「(演説では)軍事作戦がいつ終わるのかを知りたい」「ロシアが撤退しないことを望んでいます」

一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は、8日、動画を公開し、戦勝記念日についてロシアと同じ9日ではなく、ナチスドイツが降伏した8日とする考えを示し、ロシアとの決別を表明しました。

ゼレンスキー大統領「本日、私は5月8日をナチズムに対する勝利の日とすることを議会に提案した」

また、ゼレンスキー大統領は「残念ながら悪は戻ってきた」とロシアをナチスドイツになぞらえて批判し、「私たちは勝利する」と述べました。