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ガザ地区で支援…日本人看護師が現地スタッフからのメッセージ伝える「命の重さ、同じはずなのに」

2023年11月17日 19:04
ガザ地区で支援…日本人看護師が現地スタッフからのメッセージ伝える「命の重さ、同じはずなのに」

パレスチナ自治区ガザ地区でことし7月から医療支援にあたっていた看護師の川瀬佐知子さんが、17日、都内で会見し、現地スタッフからのメッセージを涙ながらに伝えました。

看護師の川瀬佐知子さんは日本赤十字社の事業で、ことし7月からガザ地区北部のクッズ病院で医療支援や指導などを行っていました。今回の武力衝突を受けて南部のラファに避難し、支援活動を続けてきましたが、安全が確保できなくなったため、今月5日に帰国しました。

川瀬さんは17日、日本記者クラブで会見し、現地スタッフから届いたメッセージを涙ながらに伝えました。

「命の重さはみんな同じはずなのに、この世界はフェアにはできていない。世界中が自分たちを攻撃している」

現地ではイスラエル軍から南部への避難勧告が出ても、燃料がないため車が使えず、スタッフの中には患者を抱えながら10キロ以上、歩いて避難した人もいたということです。

川瀬さんは、現地を離れることに葛藤があったとしながらも、「現地に残された一人一人の声を伝えることが私の役割」と話し、医療支援の必要性を訴えました。