アメリカで去年1月に起きた議事堂占拠事件を調査する議会の特別委員会は19日、トランプ前大統領を「内乱の支援」など4つの容疑で司法省に対して刑事告発を行うことを決めました。

議会下院の特別委員会は、去年6月以降、1000回以上の関係者への聞き取りなどを行い、トランプ氏が議事堂になだれこんだ支持者を「扇動」したかどうかなどを調査してきました。

19日に行われた最後の委員会では、トランプ氏を内乱の支援、政権交代の手続きの妨害など4つの容疑で司法省に刑事告発することを決めました。

共和党・チェイニー副委員長「最も恥ずべきことは、トランプ氏が議事堂での暴動をテレビでただ眺めていた事だ。そのような行動をする男は今後二度とアメリカのいかなる権威ある地位にも就くことはできない」

刑事告発に法的拘束力はなく、実際に捜査や刑事訴追を行うかは司法省の判断に委ねられます。

また委員会は調査報告書の概要を公表し、「事件の中心的な原因は、トランプ氏ただ一人だった」「1月6日の全ての出来事が、彼がいなければ起きなかっただろう」と結論付けています。