シリア反政府勢力、中部の都市ハマへの攻勢強める アサド政権の打倒を目指す
中東のシリアで、アサド政権の打倒を目指す反政府勢力が、北部にある第2の都市アレッポに侵攻したのに続き、中部の都市ハマへの攻勢も強めています。
ロイター通信などによりますと、シリア北部にある第2の都市・アレッポでは、市の大半を反政府勢力が制圧していて、市内ではアサド大統領の一家をたたえた像などを壊す様子が見られました。
また、中東のテレビ局アルジャジーラによりますと、反政府勢力の部隊はシリア中部の都市ハマに向けても攻勢を強めているということです。
一方、アサド政権側は一旦、アレッポから撤退した後、後ろ盾であるロシアの支援を受けて、態勢の立て直しを図っています。
1日にはシリア軍とロシア軍の航空機が反政府勢力の拠点を空爆し、シリアの民間防衛隊によりますと、少なくとも4人が死亡しました。
紛争拡大を受けて、隣国ヨルダンの外相が懸念を表明したほか、トルコとイラクの外相も対応を協議するなど、緊張が高まっています。
最終更新日:2024年12月2日 0:36