シリアで反政府勢力が大規模攻撃 第二の都市アレッポの大部分制圧か
内戦が続く中東シリアで、反政府勢力が第二の都市アレッポに大規模攻撃をしかけ、市内の大部分を制圧したということです。
シリアでアサド大統領率いる政府軍と反政府勢力の内戦が続く中、政府軍は先月30日、北部にある第二の都市アレッポとその周辺地域で反政府勢力が大規模攻撃をしかけ、戦闘中に政府軍の兵士数十人が死亡したと明らかにしました。
反政府勢力がアレッポに侵入したのは2016年以来初めてで、イギリスに拠点を置くシリア人権監視団によりますと、すでにアレッポ市内の大部分を制圧したということです。
政府軍は部隊を再配置し、反撃の準備をするとしていて、ロイター通信は「アサド大統領に対するここ数年で最大の挑戦だ」と伝えています。
一方、反政府勢力が制圧した地域への空爆が相次いでいて、シリアの民間防衛隊によりますと、アサド政権を支持するロシアの戦闘機が住宅地などに空爆を行っていて、民間人の死傷者がでていると伝えています。
反政府勢力が作戦を開始した先月27日以降、アレッポ周辺では327人が死亡していて、そのうち44人は民間人だということです。